DJ=マーキー/ゲスト=エレファントカシマシ 宮本浩次
(2000年6月7日放送)
(ウグイス嬢風に)
“2回の表、攻撃は、チーム・エレファントカシマシ。エレファントカシマシ”
(ラジオの野球実況口調で)
“さあ、ここはアラウンド・ザ・マーキー・ソニックスタイル、チームソニックのホームグラウンド、802(エイト・オー・ツー)球場から、わたくしアナウンサー、マキヤマがお送りしています。1回の表裏は両チーム投手の立ち上がりも好調で、0点という結果でした。さて2回の表、攻撃はチーム・ザ・エレファントカシマシ。ピッチャー投球練習を終えてセットポジションに入りました。大きく振りかぶって第1球を投げた!あっと、危ない!危ない!バッターの頭に、あっ!当たったー!バッター倒れたまま、ピクピクしております。球場全体が騒然としてまいりました。両チームのベンチから、おっとー!出てきました。出てまいりました。3塁側のベンチからひとりの男が出てきた。この男は戦う男として球界を揺るがした、ザ・エレファントカシマシ監督、宮本浩次だー!ピッチャーに向かってダッシュしています!と思ったら1塁側からは、ソニックスタイル監督、マーキーがピッチャーマウンドに向かって走ったー!さあ、この因縁の対決、一体どうなるのかー!!”
――はい、ということで・・・監督。宮本監督。すごいアナウンスのもと出てまいりましたけども
「これ、マキヤマさんてのは、マーキーさんですか?」
――マキヤマってのは俺やね。基本的に。別人になってるからね、この時はね。もう「アナ・ウンサー」やからね。この時は。いやいやどうも。ところでですね
「はい」
――今あの、ああいう状況にもしなったとしたら
「はい」
――監督として
「あ、あの要するに当てられちゃったんですね?」
――自分のチームのですね、バッターにボールが当たった。監督としてはどう?
「いやーま、しょうがないですね、これはねもう。ええ(笑)」
――しょうがない。当たったものは
「まあいいんじゃないですかね」
――怒ってもしゃーないやろ、と
「はい。怪我がないか心配するんじゃないですかね」
――どうだ、と。怪我がなけりゃ1塁へさっさと行けと(笑)
「ええ(笑)」
――そうですよね。俺も基本的にそうですね。飛び出していく状況ってのはあんまりこう・・・カチンとくる状況ってのは、考えられる野球の想定でいくと、どんな状況やろな?宮本君、野球は結構見んの?
「僕はね、もう何しろ野球はあの要するに後楽園球場、それこそね、今ダイエーの監督の王選手がね、あのーもう1本足打法でもうゴンゴン、ホームラン打ってる時から僕見て、小学校ん時ですよ。ライトスタンドでね」
――生で?
「ええ、生で。すぐそこまでもう王選手の打球がね・・・ごめんなさい、これ大阪のアレなんですけどね、巨人ファンでね」
――いやいや、王貞治イコール世界の王や。もう共通やん
「そうですかね。あのフラミンゴ打法のね」
――フラミンゴ。1本足打法やん。あれはすごいで。1本足打法のために刀とかブアーっと振って
「そうです(笑)真剣(本当の刀)でね。わらのとことかバシッ、バシッっとやってましたからね」
――あの1本足にしたコーチが荒川コーチっていうねんな
「あのメガネのね」
――メガネの。「2本足やったらお前は・・・。ホームランバッターになりたいんやったら・・・」
「どういう発想でですかね?あの1本足打法って」
――あの1本足って、めちゃバランス悪いもんな。もう打つタイミングが絶対ワンポイントでないと、打たれへんねんもんな
「いやーでもかっこよかったですよ。江川とかね」
――そーかー。ほなまあ、めちゃめちゃ見てるんや。野球とはかなり関係が深いという
「そうですね。見るほうはね」
――ほなやっぱり自分のチーム持って監督したりとかっていうのも、多少どっかにあったりするやろな?
「さあ、だけどこれね、まああの野球の監督ってのはね、あのー、どうなんですかね?僕はやっぱり選手でね、やってるのがいいですね。やるんだったら選手がいいですね」
――やるんだったら選手。選手だったら何番でポジションはどこ?
「これはやっぱり・・・ピッチャーか・・・あのー江川みたいなピッチャーか」
――江川みたいな多分ピッチャーか、
「松井とかやっぱり、中心人物がいいですね。まあできればね。いいですよね?言ったって」
――言ったってええよ!これ。もうバンバンや。じゃもう江川と松井が体にバーンと入ったら、もう自分としたら理想の野球人
「ああ、そうですね。あのーピッチャーで4番で・・・プロでそんな人いますかね、だけどね(笑)」
――ピッチャーで4番。ええよなー。ピッチャーで4番ちゅうのほんとに早く登場して欲しいなと思うぐらい
「まあだけど前、野村監督なんかあれ、不思議だったんですけど、南海時代に、自分でキャッチャーで監督やってましたですよ、あの人」
――そうやな
「だから『今日はじゃあ・・・俺。俺4番』とかって決めてたんですかね?」
――(笑)打順のとこに「俺」って書いてたりして(笑)
「『俺ちょっと疲れたから、じゃあちょっと今日は控え』とかってあるんですかね?あれ選手兼監督って不思議なもんですね。あれね」
――選手兼監督やもんなあ。だからもう草野球のレベルに近い感じやろな。あれキャッチャーしかでけへんやろね。監督兼現役選手。あれピッチャーやってもおかしいで
「『5番、俺』とかってあれおっかしいですよね」
――おかしいよなあ
「(笑)」
――それはまあ・・・やっててんもんなあ
「あんなことやっぱりね、野村さんねえ」
――今やもう阪神ですけどねえ
――という事で、1曲まいりましょうか
「あ。そうですか」
――じゃあ。次は・・・
「我々の・・・」
――「打てば響く」という
「打てば響く(笑)」
――打てば響く(笑)
「まさに“打てば響く”。『コールアンドレスポンス』。エレファントカシマシ」
「コールアンドレスポンス」
――話は変わりますけども
「はい」
――今度あのー、アルバムとかいろいろありますけども、ドラマに出演するという話を聞いたんですけども
「はあ」
――ドラマ。・・・って事はこれは
「これはねえ、マーキーさんねえ」
――これはまた全然ちゃう世界で
「まあもっともねえ、僕は非常にそのーやけくそですからね、基本的にはね。まあもうちょっとやけくそ度合いがね」
――うん
「あのー非常にまあ・・・ご本人を前に失礼ですけども、マーキーさんの次元まで行くと、またかっこいいですけどね」
――何を言う・・・(笑)
「いやいやほんとに、だからねあの・・・ごめんなさい、ほんとに(笑)」
――何が・・・俺、やけくその先輩か。ほんなら
「いやいやそんな・・・(笑)」
――(笑)
「(笑)すいません」
――いやいやホンマ、そんなような感じあるよな。確かにな。うん、うん、うん
「それでまあ小学校のね、『春の妖精』以来のね。学芸会で『春の妖精』、小学校3年か4年の時にね」
――そんなんやったんや(笑)
「やりましたよ。もうこれね」
――あはははははは
「『主役だったら何でもいいからやらせろ』っつってね。手を上げてね」
――ほんま
「『俺がやる俺がやる、主役俺がやる!』っつってね」
――それ以来って言うんちゃうやろな?
「そう・・・や今度これ、だけど」
――それ以来ぐらい
「それ以来ですよ、ほんとに。極端に言っちゃうとね」
――あっちゃー
「まあだけどこれねえ、何しろプロデューサーの方にも、これまたアホなんですけどね俺ね、『セリフ下さいセリフ一杯下さい!セリフ!』って」
――言うてもた
「これ、しちゃってるんですよね。僕ね」
――はあー。やるんやったらそうやもんな、でも
「そうなんですよ」
――やる限りは
「それでだけど途中でね、つまんなくて『宮本君、悪いけど4回目で死んでもらえるかな』みたいだと困っちゃいますよね」
――(笑)
「死んじゃって、何かお葬式でなんかねえ。役で死んじゃうとか」
――役でもああいうのされると、何かちょっと・・・
「ですよね。だからちょっと心配なんですよね。殺されちゃうんじゃないかなとか。途中で面白くなくて(笑)」
――(笑)
「とりあえず頑張っております」
――まあ心配もあれど、とりあえず頑張ってるということで。じゃあセリフも結構あったり、もう覚えたりも。歌詞とセリフとはちゃうんやろな、覚え方が。全然ちゃう?人が作ったものやもんな
「まあただね、非常に僕らロックミュージシャンって部分でね、あのー・・・」
――免税(?)されるところがある?
「あるんじゃないんですか?」
――(笑)雰囲気で持っていける
「『アホだから、こいつは』みたいなね、ええ(笑)」
――もう、歌でガーッと行ってまうとかな
「ええ」
――でも楽しみにしておりますけども。ドラマの方もね、何回で殺されるかという事で(笑)
「(笑)」
――スリリングな出演状況ということで
「はい」