司会=タモリ/ゲスト=エレファントカシマシ 宮本浩次
(2000年4月18日放送)
――結構俺前から知ってるんだけど、一度も聞いた事ないんだけども
「はい」
――「エレファントカシマシ」っつーのは、これすごい印象的な名前だけども、どこでどうしてつけたわけ?
「いやタモリさん、これは質問、あの、ドキ。いやーあの」
<客席>(笑)
――あんまり聞かれたくないの?これ
「いや、そういう事じゃないですけどね。僕ら何しろバンド結成してね・・・12歳の時の同級生でやってますからね」
――(客席に向かって)そうなんですよ。中学校時代のバンドなんですよ
「で、もう20年以上になりますよ、これ。知り合ってからね。そんであのー中学校ん時からのね、仲間なんで、ほら幼児語みたいなのあるじゃないですか。」
――ああ、ああ
「あのーほら、すぐ何となく、こう『チンチン!』つっちゃったりとかほら、小学生とかね」
――ああ、ああ
「で、僕らなんかも要するに中学時代の仲間ですからね(笑)。あのー要するにそういう『エレファントカシマシ!』って。ま長いですけどね。言ってたんじゃないかな。廊下で」
――(客席に向かって)話が長いんだよ(笑)
「すいません」
――いいのよ。いいのよ(笑)
「いやいや、ほんとええ」
――それで、何?それで・・・
「そうなんです。それでだから・・・」
――いや、「そうなんです」ってよくわかんない
<客席>(笑)
――なんで「エレファントカシマシ」?
「誰かがね、言い出したんだと思うんですよね、だから中学校時代。バンド、中学校ん時からやってますからね」
――あ、これは意味があるわけじゃなくて、誰かが
「そうなんです」
――「そうでし」とかなんかいう。「すんまそん」みたいなもんで、「エレファントカシマシ!」っつたの?
「だと思うんですね」
――誰かわかんないの、それ。バンドの連中でしょ?
「そうだと思うんですけどね。まあだけどほんと、あのー僕あの不思議なんですけど、ま6人いましたからね(なぜか後ろを気にしながら話す)」
<客席>(笑)
「で、あのーもうほんとにね」
――何見てんの?それ(笑)
「それでようやくね、はい。そういう風になってあの・・・」
――いや、違う違う(笑)だから、誰が?メンバーのひとりかどうかって聞いてるの!
「多分僕だと思うんです。だから廊下でね、僕何しろ中学校時代、はしゃぎまわってましたんでね。歌うたったり。廊下で歌うたったりとか。あのーいいですよ?電車ん中でね、『歌ってくれ』っつって歌う事だってできるわけですから、僕ら極端に言っちゃえばね」
――え?中学校時代に?
「いやいや。今です、それは」
――今でも?
「はい。まあ今、電車乗らないですけどね」
――ほう
「あの・・・」
――いや、だから「誰が?」(笑)
「いやあの僕がね、『エレファントマン』っていう映画が当時流行ってましてね」
――あ、映画あった。あれ中学時代なの?
「そうです。僕ら中学時代の」
――そんな前になるかね。「エレファントマン」
「それでその『エレファントマン』っていうことと関連してね」
――「カシマシ」は?
「『カシマシ』はね、おそらく『かしまし娘』から来てると思います。芸人さんでいらっしゃるでしょ?なんか大阪の方の」
――ほうほう。でそれ一緒にしたの?
「はい」
――何で一緒になっちゃったの?「エレファントカシマシ」
「これはね、だから僕、造語でね、例えば自分の曲なんかでも『ガストロンジャー』とかね、何かそうやって何かいい加減につけますからね。曲のタイトルとかも」
――ほうほう
「そうなってきますとね、直感的な部分で行くって部分もありますし、これはね」
――ええ、ええ
「そういう直感とかそういう部分が多いですよ、これ。ミュージシャンですからね。直感の部分でぼんぼんぼんぼん行くと」
――なるほど
「曲だろうと何だろうと。感覚でいっちゃうってことですね」
――それで?この「エレファントカシマシ」っつーのは、「エレファントマン」と「かしまし娘」が何か妙に一緒になっちゃった?
「だからそん時に多分、口癖としてね」
――はあー
「例えば今なんか僕らね、あのー『正直な話、正直な話』っつってね、何でも枕詞みたいに『いやー正直な話、何だよ?』みたいなね。つけちゃうんですよ」
――オヤジはよく言うね。「・・・実際の話が」って最後に
「そうなんですよ。だからそん時の今だったら、バンド名『正直な話』ってバンドになってる」
――(笑)
「そういうノリです。ノリ的にはね」
――あー。で、誰かが覚えてて「これにしようじゃないか」という
「そうなんでしょうね。だから中学校時代ですからね」
――これ、でも俺はいいネーミングだと思うよ
「あ、そうですか?」
――すごい印象的だもん。「エレファントカシマシ」ってのは。1回で覚えるもん
「まあだけどかっこいい印象を、皆さんねぇ・・・もぁ、ま、だ、ありがとうございます。ほんとに」
<客席>(笑)