(05/6/2回答)
――今日は一問一答形式で、エレカシファンになったきっかけを根掘り葉掘り探っていこうという企画です。どうぞよろしくおねがいします。では、最初の質問はお約束ということで、お名前を教えて下さい。もちろんハンドルネームで結構です。
「どうも〜、rojiuraです。普段は千鳥さんちに居候しています。どうぞよろしく!」
――最近は、やれセクハラだ個人情報保護だとうるさいので、住所、年齢、職業、性別等はあえてお伺いしません。と一応、網を張ってみます(笑)
「東京の、太宰治が入水した川の上流のほうに住んでいます。自由業ですが、かなり不自由です。そろそろ孫が欲しいお年頃のおばさんです」
――さっそくエレカシとの関わりを探っていこうと思うんですが、そもそもエレファントカシマシっていうバンドを初めて知ったのは、いつ、どういう形でだったんですか?
「1998年の夏、寝転びながら『熱闘甲子園』を見てたら、なにやら爽やかな懐かしげな、それでいて、聴いたことのないようなBGMが流れていました。「めちゃ好み!」と思って、クレジットを確かめたら、エレファントカシマシでした」
――当時の印象って覚えてます?
「その後、東京FMでゲスト出演しているトークを聞いて、「なんじゃこら」と思いました。「どうでもいいですけど」を連発されてまして。ポップジャムで、鼻の穴にタバコを突っ込んでおられたときも、「なんちゅうヘンテコな人だ」と思いました」
――なるほど。で、その時は何かしました?
「ヘンテコな宮本さんに、俄然興味をもち、CD屋に行きましたが、何を買っていいかわからず、とりあえず『明日に向かって走れ』をゲット。寝転びながら聴いた「風に吹かれて」が入っていて、うれしくなり、毎日毎日聴きました」
――それでは、初めてリアルタイムで買ったアルバムって何ですか?
「1998年の暮れに出た『愛と夢』です」
――そのアルバムが出た頃がエレカシファンとしての始まりと思っていいんですかね?
「その前に『ココロに花を』を買って、これも毎日聴いていたので、すでにココロ奪われておりました。♪毎日 新しい〜」
――そのアルバムが、アルバムとして初めて聴いたエレカシだったんですか?それともそれより前に何か昔のアルバムを聴きました?
「前述したように、『明日に向かって』と『ココロの花を』を聴きました。昔のアルバムを聴いたのは、1999年お正月の武道館のあとです。知らない曲がいっぱいあったのであせって、すぐに、『東京の空』と『エレファントカシマシ』を買ったと記憶しています」
――その初めて体験したエレカシのアルバムはどうでした?通して聴いた時の感想、覚えてます?
「(エピック時代の2枚を聴いて)「生きていてよかった」な、と。「いいもん見つけたよ」ともしみじみ思いました。こういう文体や発想を曲に載せられること自体、奇跡的だと。なんか「恐いもんナシ!」みたいな勢いに、とり憑かれてしまいました」
――シングルの場合は買わない人もいると思うんで、エレカシファン歴の参考にはならないかもしれませんが、せっかくなのでお聞きします。初めてリアルタイムで買ったシングルって何ですか?
「リアルタイムで買ったのは、「真夜中のヒーロー」と「ガストロンジャー」です。その前に、「はじまりは今」のジャケ(赤シャツ)が気になって気になって、買ってしまいました」
――それでは、いよいよ核心に迫る質問なんですが、エレカシファンとして今に至るスタート地点ってどこだったんですか?エレカシのことが最初に気になりだしたきっかけを教えて下さい。
「宮本さんが『BREaTH』の表紙になっているのを見つけ、インタビュー記事を読んで、「ヘンな人」から、「イケテル人かも」に変わったとき。エピック時代のアルバムを聴いて、ひっくり返ったとき。そして、マンネリズムに陥っていたワタシのココロに光が射し込んだとき」
――さっきの質問とセットなんですが、そのスタート地点を経て、自分の中でエレカシファンになった決定的な出来事というか「この瞬間にこのバンドにハマったんです!」みたいな分岐点ってありました?
「川口リリアメインホールで、生「ガストロンジャー」を体験したとき。脳天にパンチをくらったみたく、クラクラ〜ッ(くらったことはありませんが)。床は揺れているし、アジテーションみたいな怒号の集中砲火を浴びているのに、なぜか気持ちよくて、ズボズボと深みに嵌っていきました」
――今までエレファントカシマシを聴いてきた中で、一番衝撃的だった曲って何ですか?
「やっぱり「ガストロンジャー」です。今でも反射的に脳内アドレナリンが噴出します」
――初めて行ったエレカシライブはいつでした?生で体験したエレファントカシマシはどうでしたか?
「1999年のお正月の武道館です。3階席だったので、宮本さんが豆粒のようでした。28曲もやって、やたら長かった。初ライブハウス体験は、翌年の新宿リキッドルームです。客にイチャモンをつけたりして、ワタシは面白かったのですが、BBSで非難轟々でした。ある意味、エレカシライブの醍醐味を知りました」
――エレカシ熱が下がった時期ってありますか?エレカシ熱が再び上昇したきっかけがなどあればそれも教えて下さい。
「「孤独な太陽」でちょこっとだけ。『good morning』が好きすぎて、なんだかなーと思い、「冷蔵庫から冷えたビール出して飲んでる場合かい!」と突っ込んでました。でもPVを観たら、なんか素敵で、すぐにまた上昇気流に乗ってしまいました。(単純!)」
――なかなか難しい質問かもしれませんが、お約束なので。好きなアルバムをエピック時代からと、それ以降から1枚ずつ選んでもらえますか?
「『エレファントカシマシ 5』と『扉』です」
――もっと難しい質問かもしれませんが、好きな曲をいくつか教えて下さい。これはどうぞ気が済むまで挙げて下さい(笑)
「「花男」「サラリサラサラリ」「うつらうつら」「偶成」「無事なる男」「過ぎゆく日々」「何も無き一夜」「寒き夜」「風に吹かれて」「グッドモーニング」「武蔵野」「普通の日々」「生命賛歌」「ロック屋(五月雨東京)」「歴史」「星くずの中のジパング」「達者であれよ」「定め」・・・・と、まんべんなく挙げてみました」
――ところで、エレファントカシマシを好きになる以前にハマったバンドや歌手っていました?
「スピッツのCDを集めていましたが、全部子供にあげました。ヾ(^-^;) 」
――なにぶん不慣れなもので、質問の仕方がまずくて掘り下げが浅かったり、つじつまがあわなかったりした部分もあったと思うんですが、何か補足することはありますか?
「いえいえ、自分の「生きている証」が確認できて、なんだか勇気がわいてきました。このごろ、歳を重ねるということは、不安との戦いだな、と思うことがあります。でも、エレファントカシマシが戦っているかぎり、進んでいける気がするのです。依存症? ♪それが〜生きている証〜」
――最後にひとこと。エレカシの歌詞でお気に入りのフレーズをひとつ。
「『♪体のすべて使い尽くして 死にた〜い』 ・・・・・・立派な大人になれるといいな」(「地元の朝」)
――これからもお互いディープなファンを目指してがんばっていきましょう(笑)。今日はありがとうございました。
「はい。宮本さんに「怠け者」といわれないように、精進いたします。こちらこそ、ありがとうございました」
熱闘甲子園のBGMで流れていた「風に吹かれて」からハマったというきっかけは、とても興味深いお話でしたね。今ではエレカシがrojiuraさんの人生の大きな支えになっている様子が伝わってきました。rojiuraさん、ありがとうございました!