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遊楽さんとエレカシとの出会いをたどる

(05/6/2回答)

――今日は一問一答形式で、エレカシファンになったきっかけを根掘り葉掘り探っていこうという企画です。どうぞよろしくおねがいします。では、最初の質問はお約束ということで、お名前を教えて下さい。もちろんハンドルネームで結構です。

「こちらこそどうか宜しくお願いします。遊楽と申します」

――最近は、やれセクハラだ個人情報保護だとうるさいので、住所、年齢、職業、性別等はあえてお伺いしません。と一応、網を張ってみます(笑)

「現在は東京人ですが、本当は愛知県出身です。妹が宮本と同い年です。職業は、人間の超シビアな部分に関る仕事とでもいいましょうか。性別は女(のはず)」

――さっそくエレカシとの関わりを探っていこうと思うんですが、そもそもエレファントカシマシっていうバンドを初めて知ったのは、いつ、どういう形でだったんですか?

「昔、RCのコピーバンドとして「エレファントカシマシ」という名前を当時の音楽雑誌(PATIPATIあたり)で目にしたようなしなかったような定かでない記憶があります。多分ezでも見てます。が、明確にエレカシの存在を知ったのは1999年の『トップランナー』でした。番宣記事に「不遇時代を乗り越えてヒットメーカーになったロックバンド」のようなコメントがあり興味をそそられました。自分も不遇と言えば不遇時代だったので。で、番組を見たわけです。(ドラマ「今宵〜」は初回放送だけ見たので曲は聴いていたはずですが、全く覚えてません)」

――当時の印象って覚えてます?

「もう、衝撃でした。スタジオライブの「デーデ」に一発でやられました。「今の日本にこんな曲をやるバンドがいるんだ」そして宮本の目の強さに惹きつけられました。ライブ、バンドの持つ雰囲気、すべてが目からウロコ状態でした」

――なるほど。で、その時は何かしました?

「ちょうど「真夜中のヒーロー」がリリースされた時期だったので地上波の出演番組を見たりCS入れてる知り合いにライブ(BULITZと大阪万博公園とZepp福岡)録画してもらい見ていました。見ているうちに加速的に嵌って行きました。ほんと、バカになるくらい(本当にそのままバカになりました)あと、手当たり次第サイト検索しました。硬派なサイトが好きでしたね。今は閉鎖されましたが」

――それでは、初めてリアルタイムで買ったアルバムって何ですか?

「『愛と夢』でしょうか。「真夜中のヒーロー」『ココロに花を』も同時に買いました」

――そのアルバムが出た頃がエレカシファンとしての始まりと思っていいんですかね?

「『愛と夢』ですか? いや、時期はそうですが、あくまでも「デーデ」が始まりです。あの曲を聴かなかったら多分CDは買わなかったでしょう。でも、ファーストを最初に買わなかったのが不思議です。そうだ、番組録画してなかったんで曲を検索出来なかったんです。まず、最新作と代表作を聴いてみようかと」

――そのアルバムが、アルバムとして初めて聴いたエレカシだったんですか?それともそれより前に何か昔のアルバムを聴きました?

「『愛と夢』ではなく『ココロに花を』を最初に聴きました」

――その初めて体験したエレカシのアルバムはどうでした?通して聴いた時の感想、覚えてます?

「いきなりの「ドビッシャー」で「変った曲だが媚びてなくていいな」と思いました。しかし、他の曲は「デーデ」のイメージとはあまりにも違っていて肩透かしを食らった気になりました。いや、声もいいし、曲も聴き易かったけれど自分が期待したものと違いました。次に『愛と夢』を聴いてがっかりしました。「これじゃ、他のバンドと変らない」と。今は『愛と夢』も好きですよ、宮本独特の世界だと思ってます」

――シングルの場合は買わない人もいると思うんで、エレカシファン歴の参考にはならないかもしれませんが、せっかくなのでお聞きします。初めてリアルタイムで買ったシングルって何ですか?

「「真夜中〜」です。『愛と夢』の後に聴いて「これだよ、こういう曲がいいんだよ」と一人で頷いてました。甘い曲より、力強い曲に飢えていたのかも」

――それでは、いよいよ核心に迫る質問なんですが、エレカシファンとして今に至るスタート地点ってどこだったんですか?エレカシのことが最初に気になりだしたきっかけを教えて下さい。

「間違いなく『トップランナー』です。曲を聴く前にエレカシのプロフィールに惹かれました」

――さっきの質問とセットなんですが、そのスタート地点を経て、自分の中でエレカシファンになった決定的な出来事というか「この瞬間にこのバンドにハマったんです!」みたいな分岐点ってありました?

「やはり「デーデ」を初めて聴いた、そして歌う宮本を見た、あの時です」

――今までエレファントカシマシを聴いてきた中で、一番衝撃的だった曲って何ですか?

「「珍奇男」です。アルバムの前に武道館ライブビデオで見ました。理解不能でした。この曲だけ異次元に思えました」

――初めて行ったエレカシライブはいつでした?生で体験したエレファントカシマシはどうでしたか?

「その夏、1999年の名古屋クアトロ。初ライブがすでに遠征ですね(実家に近かったのもある)しかも、チケBで譲ってもらいました。PC買ったのもそのため、凄いですね。いや、「後光がさしてみえる」と、マジで思いました。行きつけのサイトの管理人にもかなり洗脳されていたかもw」

――エレカシ熱が下がった時期ってありますか?エレカシ熱が再び上昇したきっかけがなどあればそれも教えて下さい。

「『life』の出た頃です。エレカシとは違った疾走感やエネルギーを持っているバンドにハマリました。エレカシライブのチケを無駄にしてまでそのバンドのライブに行きましたから。でもエレカシのライブは行き続けていたので「熱が下がった」のとは違うのかも。ライブ見るたびに「エレカシに代わるバンドはいない」と思いますから。そのバンドの方向性が見えなくなり曲に共鳴できなくなった頃、『デドアラ』が出て「これだよ!」と思い、バトルも始まり再加熱、沸騰しました」

――ところで、エレファントカシマシを好きになる以前にハマったバンドや歌手っていました?

「いや、けっこうハマリやすい性質なんでたくさんあります。RCは特に好きでしたね。『BLUE』まではライブに行ってましたがそれ以降は聴かなくなりました」

――なかなか難しい質問かもしれませんが、お約束なので。好きなアルバムをエピッ時代からと、それ以降から1枚ずつ選んでもらえますか?

「困りますね、こういう質問は。エピックは『THE EREPHANT KASHIMASHI』です。それ以降は『俺の道』」

――もっと難しい質問かもしれませんが、好きな曲をいくつか教えて下さい。これはどうぞ気が済むまで挙げて下さい(笑)

「「ファイティングマン」「デーデ」「花男」「やさしさ」「待つ男」「珍奇男」「男は行く」「何も無き一夜」「奴隷天国」「この世は最高」「東京の空」「」「星の降る」「悲しみの果て」「かけだす男」「孤独な旅人」「うれしけりゃ〜」「ココロに花を」「おまえとふたりきり」「ガスト」「コール」「生命賛歌」「俺の道」「どこへ?」「心の生け贄」「歴史前夜」「化ケモノ青年」「一万回」「友達」心を鬼にして選びました」

――なにぶん不慣れなもので、質問の仕方がまずくて掘り下げが浅かったり、つじつまがあわなかったりした部分もあったと思うんですが、何か補足することはありますか?

「宮本浩次という人が歌を歌い、高緑成治という人がベースを弾き、富永義之という人がバスドラを叩き、石森敏行という人がギターを鳴らす限り私はライブに足を運びエレファントカシマシを聴き続けることを、誓います(おそらく)」

――最後にひとこと。エレカシの歌詞でお気に入りのフレーズをひとつ。

「『自信をすべて失っても誰かがお前を待ってる oh yeah』」(「ファイティングマン」)

――これからもお互いディープなファンを目指してがんばっていきましょう(笑)。今日はありがとうございました。

「こちらこそ、自分のエレカシへの道を再確認するよい機会となりました。ありがとうございます。ギターもちゃんと練習いたします、はい」


いつどこのライブ会場でもお見かけするような気がするほどパワフルな遊楽さん。エネルギーの源は「トップランナー」そして「デーデ」だったんですね。その出会いの衝撃が生々しく伝わってくる、いいお話でした。遊楽さん、ありがとうございました!


エレファントカシマシ入門サイト good morning (http://elebox.moo21.com)