2000/08/01エレファントカシマシのセカンドシングル曲「ふわふわ」はかつて幻の曲と呼ばれていました。シングル曲でありながらアルバムには収録されず、またシングル盤を手に入れたくてもほとんど入手不可能だったためです。熱心なファンは、あらゆる手段を使ってこの曲を聞こうと努力をしました。しかし。やはり聞くからにはCDを買いたい・・・。
そんな状況を打開するために、一人の男がある計画を立てました。その計画は「R作戦」と呼ばれ、秘密裏に実行されました。「シングルコレクション」発売によって未遂に終わったこの計画を記念してここにその行動を記録しようと思います。
（以下、Web日記「独占手記」「ひとり掲示板もどき」からの抜粋）
2000/08/01さて。エレカシに関する新しいプロジェクトを始めました。その内容は・・・まだ言えない。今はまだ秘密裏に進めたいから（一応「R作戦」と言ってる）。もしうまくいけば世間を揺るがす大事件？！になるんやけどなぁ。
数日前に思いついて、今日からいよいよネットで資料集め。始めるまでは簡単にできると思ってたけど、資料集めの段階で意外とてこずる。これは長期戦になるか？思いついても途中ですぐやめてしまう性格の僕が果たしてうまく形にするところまで行けるだろうか・・・すごい時間かけても一瞬で失敗に終わる可能性もあるのだが。ま、無駄な努力は得意だから。
2000/08/16R作戦。秘密裏にって書いたけど、ここで明かしたところでたいした影響もないので、というか隠したままだと今後の展開が書きにくいから、発表します。
＜エレカシがソニー時代に出した、アルバム未収録曲「ふわふわ」を再発してもらおう！というもの。ただし、いまさらタダでは発売してもらえないと思うから、ソニー所属の他のアーティストのアルバム未発表曲を集めて、オムニバスCDとして発売してもらおう！という計画。「SONYレア・コレクション」（仮称）作戦、略して「R作戦」＞
いろいろ考えた結果、調べるのは後回しにしてとりあえず提案書を送ることに。その反応によって次の行動を考えよう。無駄な努力は極力さけなければ。今日はパソコンで下書きを完成させる。時間がなかったので清書は後日。来週には出せるかな。うまくいくといいなぁ。。。
2000/08/22エレカシR作戦。昨日、ついにソニーに手紙を出した。いい返事がもらえるといいけどなぁ。もしこの事業が成功したら、CDのジャケットに僕の名前をクレジットしてもらおう。
2000/08/26この郵便物は、当社に
該当者はおりませんので
ご返送いたします。
＊宛先の該当部署不明の為ご返送致します。
（株）ソニーミュージックエンターテインメント
総務部総務課
くっそーーーー！！総務課で回してくれたらいいやんか！「オムニバスCD企画係」って書いたから内容はわかりそうなもんやん！結局門前払いってことやろな。。。でもあきらめん！あきらめんぞー！さっそくお客様相談室にメール。やっぱし、きちんとアポ取ってから送るべきだったのか？
2000/08/28ソニーのお客様相談室から返信メール。おお！早い！1週間かかるって書いてあったのに。どれどれ・・・
用件をここにメールしてくれたら担当にまわしてくれるとのこと。なーんや。最初っからそうすりゃよかったんか。でもそしたら、何で総務課では門前払い？？とにかく、先日戻ってきた封筒を開けて、便箋4枚に渡る超大作をメールにすべくせっせとタイプする。こんなことならワープロで下書きした文章、保存しとくんだった。ニ度手間とは、まさにこのこと。くっそー。何が何でも成功させねば。だんだん変な使命感が出てきた。
2000/08/29ソニーのお客様相談室からメール。ちゃんと全文を転送してくれたようだ。第1関門突破。どうか興味を持ってくれますように。
これで作戦はひとまず終了。もちろん待てど暮らせど連絡はなし。そしてその1年後・・・
2001/12/23この前なにげにオリコンのHPを見ていたら、こんな告知を発見。
『初夢ＣＤ企画案』募集。大賞にはレコード券を３万円分進呈！
おおっ？！これってまさに「エレカシR作戦」をやってくれといわんばかりの企画じゃん！（そんな昨年の話なんか誰も知らんか・・・）。机の引き出しにしまってあった封筒を取り出して、要旨を800文字にまとめて送信。「R作戦」絶対にいい案だと思うんやけどなぁ〜。問題は、その中にエレファントカシマシがいたら違和感があるかもということだけど・・・
2001/12/23（原文はここで前回の「R作戦」の引用。上記と同文なので略）
・・・ちょっと引用が長すぎた？って言うかこれってエレカシページにコーナー作ったほうがいいかな？時間があったら考えておこう。むん。ともかく、かつてこんな計画があったのだった。
僕の案では「R作戦」に入るアーティストは、これから新しくアルバムが出ることがない、つまり既に引退・解散した、もしくは他のレコード会社に移籍した人たちが対象。だから昨年の段階では対象外だったジュディマリや真心も含まれるのだ。使い方によっては売れるCDになりそうな気もするが・・・ねぇ〜。ソニーさーん。そこら辺はどーなのよ。
この回もこれで終了。もちろんオリコンからも音沙汰なし。そうこうしているうちに、真打「シングルコレクション」発売。この壮大な計画は未遂のまま終わった。
戦績・・・2戦2敗2KO
ソニーに送った（そして返送された）手紙突然のお便り失礼いたします。
（自己紹介。略）
今回はソニー様にぜひお願いしたいことがあり、お便りいたしました。ある曲を、CDアルバムとして発売していただきたいというものです。
単刀直入に申し上げます。
エレファントカシマシがEPICと契約していた時代にリリースした「ふわふわ」という曲を、ぜひ再発していただいたいのです。
実はこの曲は、1989年当時、シングルのA面として発売されたものの、アルバムには収録されなかったものです。ご承知のこととは思いますが、エレファントカシマシはEPICとの契約が切られた後の新しい展開によってブレイクしたバンドです。私を含め、現在のファンの多くは比較的新しいファンであると言っても過言ではないと思います。過去にさかのぼって、好きになったバンドの全ての曲を聴きたいと思うのは、どの歌手のファンであっても共通の心理でしょう。エレファントカシマシの場合、そこで必ずぶちあたる問題が、この「ふわふわ」なのです。
この当時は、エレファントカシマシはまだデビューしたての頃で知名度も高くなく、知る人ぞ知るといった存在だったようです。そんな訳で今となっては、オリジナルのシングル盤は中古レコード店に並ぶ可能性もほとんどなく、まさに幻の逸品となっているのです。ダビングしたテープ等で曲そのものは聴いたことがある人もいるのですが、まだ多くのファンは1度も耳にしたことがないという話もききます。新しくファンになった人達の中でも、エレファントカシマシは初期の作品群、そしてEPIC時代こそが最高という声も多く、EPIC時代の曲に対する思い入れは、単なるノスタルジーにとどまりません。商業的なことはわからないのですが、需要はあると思います。
しかし、エレファントカシマシは数年前にEPICからベストアルバムが発売されており、新たなベスト盤を出すことは難しいと考えます。そこで私は、次のようなオムニバスCDとしての発売案を考えました。少しでもこの案に興味がおありでしたら、ご一考いただきたいのです。
（タイトル）
・SONY レア・コレクション（仮称）
（対象アーティスト）
・ソニーと契約していて既に解散したバンド
・以前にソニーと契約していたが、他の会社に移籍したバンド
（対象楽曲）
・それぞれのバンドの、アルバム未収録楽曲
私が簡単に調べただけでも、ソニーには、ユニコーン、米米クラブ、爆風スランプ、聖飢魔II、バービーボーイズ、THE BOOM、等々現在でも知名度が高く、影響力も強いバンドがたくさんいます。エレファントカシマシのみならず、そういったバンドのファンの需要も掘り起こすことができれば、そこそこの成果があげられると思います。専門的なことはわからないため、版権や契約の問題等は考慮していません。ですが、いろいろなオムニバスCDや昔の名盤を廉価で再発しているシリーズなどを見て、比較的自由に発売できるのでは、と思ったのです。どうか、オムニバスCDの案のひとつとして加えていただけないでしょうか。
もしも、技術的、権利的に問題がなく、採算の問題も含めて少しでも発売の可能性があるのでしたら、ぜひ御一報いただけないでしょうか。各アーティストのアルバム未収録楽曲について、もっと詳しく、どんな曲なのか、ファンの間での人気度はどうか、といったことも調べて、改めてきちんとした形でご提案したいと思います。あくまで私の希望としては、エレファントカシマシの「ふわふわ」が現役盤として復活することなのですが、現状を鑑みて、この「レア・コレクション」案を強く推薦します。
どうかよろしくお願いしたします。
（以下、氏名と連絡先。略）