「悲しみの果て」・・・名曲です。至極シンプル。既存の枠をはみ出してる構成。そして宮本の声。全てがカンペキですね。
この曲は、特にコードが簡単なわけではないです。でもチャレンジしてみましょう。歌の方は・・・いつもライブで一緒に歌ってるから大丈夫ですよね?
| Ab - - - | C - - - | Fm - - - | C - - - |
| Db - Eb - | Ab - Fm - | Db - Eb - | Ab Db Gb B |
Ab |
C |
Fm |
C |
---|---|---|---|
― 4 ― ― |
― 3 ― ― |
|人 ― ― ― |
― 3 ― ― |
さて。いきなり今回の最大のキモにして最大の難所があります。そしてそれは楽譜には書いてありません!ナンノコッチャ??それは・・・イントロ。宮本がライブの時にギターで「コン・コン・コン・コン」とやる、あれです。エレカシファンならば、あれを弾かずして「悲しみの果て」は有り得ない!(ほとんどこれだけを伝いたいがために、この曲を選んだという説もあり) まず、Abのフォームを普通に構えます。そしてそれをいつものようにギュっと押さえずに、弦に触れるか触れないかくらいにそっと置きます。そのまま普通に弾くみたいに力強く「ジャン!」と弾いてみて下さい。普通にジャーンと音が鳴ってしまったら、多分左手を押さえすぎです。「ポコポコ」という感じの中に、妙に響く「ポーン」という音が混じっていたら、成功です!あのいつもの「コン・コン」という音は、6弦(一番太い弦)の音なので、6弦だけを弾くのも一手です。あくまで左手はそっと置く、そして右手は強く弾くのがポイント(もちろん、こんな事ができなくても全然大丈夫なので、さっさと先に進んで下さいね)。 |
Db |
Eb |
Ab |
Fm |
---|---|---|---|
― 4 ― ― |
― 6 ― ― |
― 4 ― ― |
|人 ― ― ― |
コードブックの2段目の最後にある「Ab Eb(onG) Fm Cm」という進行は単純に「Ab - Fm -」にしてます。宮本も、ひとりで生ギターとかで弾き語る時はそうしてるはずです。 |
Ab |
Db |
Gb |
B |
---|---|---|---|
― 4 ― ― |
― 4 ― ― |
|― 人 ― ―
|
|― 人 ― ― |
最後の小節も、この曲のキモです。順番に押さえてみましょう。AbとDbは、人差し指の位置が同じですね。人差し指は押さえっぱなしで、他の3本の指を移動させればいいわけです。 次のGb - Bは?実はコレ、さっきのAb - Dbとフォームが全く同じなんです。上の表で確認してみて下さい。違いといえば、人差し指を4フレットに置くか2フレットに置くかというだけ。つまり、同じ事を場所を移動してくり返してるだけだったです!ここはぜひ「おーホンマや。すげー!」と感心しながら弾いてみて下さい。 で、ここまで弾いたら「涙の後にはー」からも全く一緒。次の間奏部分も全く同じコード進行です。ただし間奏の時には、最後は「Ab - Db - Gb
-B」じゃなくて、1小節ずっとAbのみ。 |
| Fb - - - | Ab - - - | Fb - - - | Ab - - - |
| Fb - - - | Ab - Fm - | Db - Eb - | Ab Db Gb B |
Fb(=E) |
Ab |
| |
---|---|---|---|
|― ― ― ― |
― 4 ― ― |
| |
中間部分です。でもここで新しく出てくるコードは1個だけです。この曲の特殊な調性の関係で「Fb」と書いてありますが、何のことはないタダの「E」のコードです。で2段目からは、いつのまにか<Aパート>の後半部分と同じ進行に戻っています。 で再び<Aパート>を2回弾いたら終わり。(最後はもちろんAbのコード) |
どうですか?コードは難しそうだけど音数が少ないから、そんなに苦にならないと思います。しかも最初の部分は、歌っている間はコードを弾いていない!何しろ名曲なので頑張ってみる価値はあります!
ところでテレビやラジオなんかの「過去のライブ音源聴かせます」スペシャルみたいな番組では、エレカシの曲は必ずと言っていいほど「悲しみの果て」が選ればれますよね?僕が思うに、この曲は程よく有名でしかも演奏時間が短いから、テレビやラジオ側にしてみたら紹介できるアーティストの頭数も増やせるし、番組の都合上、とっても便利な曲だと思うんです。でもなんだか、ただの「便利な曲」として使われてるんじゃないかと思ったりして心配だったりします。これってちょっと神経質に考えすぎなんかな?
夜に路上とかで女の子がこの曲歌ってたらカッコいいだろうなぁ(女の子にはキーが高すぎるか)。