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「武蔵野」を感じるために

「エレカシSongbook」をジャラジャラと弾いていくうちに、意外な事に気がつきました。「あれ?『武蔵野』って・・・もしかして簡単なんちゃう?!」。コードはシンプルで少ないし、押さえやすいオープンコードでほとんど弾けてしまう!でも・・・ソングブックの通りに弾くと、歌い出しのしょっぱなから難しい!こんな事で、この簡単で魅力的な「武蔵野」の道を閉ざされてしまうのは、あまりに惜しい。

そこで今回も、「簡単なコードは覚えてるけど、まだ指が押さえる場所を探してる」というレベルのまさ嫁さまをサンプルにして作った、武蔵野簡略バージョンです。当のまさ嫁は、リズムとかめちゃくちゃ弾いてるけど、結構楽しそうです。


 イントロ

| A - Aadd9 - | Asus4 - A - | A - Aadd9 - | Asus4 - A - |

A

Aadd9

Asus4

A

― ― ― ―
― 中 ― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

― ― ― ―
― ― ― ―
― 薬 ― ―
― 人 ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

― ― ― ―
― 中 小 ―
― 薬 ― ―
― 人 ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

― ― ― ―
― ―
― 薬 ― ―
― 人 ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

ソングブックの最初の6小節の休みは何なんでしょうね?弾き語り用にアレンジしてあるはずなのに・・・。さて。いきなりこの曲のキモです!まずはリズム抜きにして、ゆっくり弾いてみて下さい。音が変わってるのがわかりますか?中指と小指を離したり押したり・・・意外と簡単です。原曲を思い出してそれらしいリズムを付ければ、イントロの出来上がり。このパターンは、慣れてくれば曲の中でもオカズフレーズとして活用できます。

 

 Aパート 「♪俺は空気だけでー」

| A - - - | - - - - | Em - - - | - - - - |
| G - - - | D - - - | A - - - | - - - - | (×2回)

A

Em

 

 

― ― ― ―
― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

― ― ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ―
― ―
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どうですか?見るからに簡単そう!これだけで「俺は空気だけで感じるのさ」までが歌えます。ソングブックの A → Aadd9 → Asus4 → A という進行をやめて、全部 A にしてます。これでも全然オッケーなんです。で突然ですが、今回の曲を弾く時のポイント。

必ず歌いながら弾く

この曲の魅力はコード進行ではなく、シンプルなコードに乗せられたメロディの美しさなのです。つっかかりながらでもいいからメロディを口ずさめば、より「武蔵野」を感じる事ができますよ!

 

G

D

A

 

― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ―
― ―

― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
* * * *

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― ―
― ―
― ―
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― ― ― ―

 

どうですか?コードの変り目さえ練習すれば、押え方自体は難しくないハズです。<Aパート>は2回くり返します。そして、「むぅ さしののー」と歌いながら<Bパート>へ

 

 Bパート 「♪(武蔵野の)ー 坂の上歩いたふたり」

| Em - - - | G - - - | D - - - | - - - - |
| Em - - - | G - A - | D - - - | - - - - |

Em

G

D

 

― ― ― ―
― ― ― ―
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― ―
― ―
― ― ― ―

― ―
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― ―
― ―

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Gのコードを便宜上2小節目の頭に書いてますが、本当は前の小節の終わりから弾き始めます。リズムを音符なしで書くのはすごく難しいんですが、原曲の「ズーン ジャーンカ ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン」っていう感じ、思い出せますか?最後の「ジャーン」の部分でGに変わるんです(わかるかなぁ?)。ソングブックには、ちゃんとそう書いてありますね。

ここでは簡単にするためにベースパートを無視してるので、ちょっと違和感があるかもしれません。でも今は細かい事には目をつぶって、とりあえずその気になって(?)歌ってみよう!

 

Em

G

A

D

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ここでのGのコードに変わるタイミングも、さっきと同じ。

ここまでで1番が終わりました。「悲しい気分じゃないけれどー」から始まる2番も全く同じ。<Aパート>→<Bパート>と弾いたら、次の<間奏>へ。

 

 間奏

| A - - - | - - - - |
| Em - - - | - - - - | G - - - | D - - - |
| A - - - | - - - - | - - - - | - - - - |
| Em - - - | - - - - | G - - - | D - - - |
| A - - - | - - - - |

Em

G

D

A

― ― ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ―
― ―
― ― ― ―

― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ―
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最初の2小節は間奏に入る前の序奏みたいなもんなので、本当の間奏は2段目からです。全部今まで出てきたコードだけですね。上の表を見ると、音が少なくてスカスカ。ここでも、ソングブックの A → Aadd9 → Asus4 → A は全て A オンリーにしてますが、もし余裕があれば、チャレンジしてみて下さい。変化がついてイイ感じです。

間奏部分は歌のメロディがないから、1人で弾く分にはちょっと寂しいですかね。ギターソロや、印象的なフレーズ連発のベースパートを頭の中でなぞってみるといいでしょう。もちろん、口に出して歌ってもOK!「おおー イェイェイェー」(3段目の2小節目)や、「俺だけ 俺だけ 知ってる」(4段目の真ん中あたりから)は、歌うタイミングを外さないように!入るタイミングがわからなかったら、CDを聞いて照らし合わせてみて下さい。もし、それでわからなくっても、別にCD通りに歌わなきゃいけないってことはないんで、適当に合いの手を入れながらジャカジャカ弾いちゃって下さい。その時は合いの手に、「ほっ」 「ハイ」 「そう」などを使うと、宮本的度合いがぐんと増します。

 

 Cパート 「♪汚れきった魂ーぃやら」

| Em - - - | - - - - | G - - - | - - - - |
| D - - - | C# - - - | F#m - G# - | A - B - |
| D - - - | Dm - - - |
| A - - - | - - - - | - - - - | - - - - |

Em

G

D

C#

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― ― ― ―
― ― ― ―
― ―
― ―
― ― ― ―

― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
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― ― ― ―
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C#、わかりにくい図でゴメンナサイ!「4」とあるのは、そこが4フレットという意味なので、人差し指は4フレット目に置くという意味です(コードブックでご確認を・・・)。

 

F#m

C#

A

B

― ―
― ―
― ―


― ―

― ―



― ―
― ―

― ― ― ―
― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

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ソングブックでは G#m になってる部分、ちょっと違うような気もするので僕はC#を使ってみました。この曲の最大の難所。コードチェンジも早い!でも幸いにしてここはリズムがない部分なので、1個ずつ音を確認するようにゆっくり弾けば大丈夫。ここでひとつの法則を。

カッコイイ部分は、しばしば難しい

聴いてて「おっ!カッコイイじゃん!」って思うところは大抵、複雑なコードだったりするのです。でも・・・ここに宝があるとわかってるのに、後にひけるかぁ!

 

D

Dm

A

 

― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
* * * *

― ― ―
― ― 薬 ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―
* * * *

― ― ― ―
― ―
― ―
― ―
― ― ― ―
― ― ― ―

 

DからDmに行く時は、薬指は押さえっぱなしにしておくのがポイント。

で、Aのコードをジャカジャカ鳴らして盛り上がりつつ<Bパート>に戻って2回くり返したら終わり。


初めて「武蔵野」を聴いた時、なぜか「5」あたりのアルバムのイメージを受けました。今回ソングブックを見た時に、その理由のひとつがわかったような気がしました。それは、コード進行のシンプルさです。

ポニーキャニオン時代の曲は、コードが(宮本にしては)凝ってるものが多いような気がします。それがいわゆる「売れ線」の曲を作ろうと努力した、宮本の戦いの跡なんでしょうか。でもこの曲は、歌わずにギターだけを弾いてたら、退屈と感じてしまうくらいシンプル。このコードにあれだけのメロディをつけられる宮本はやっぱり天才!


エレファントカシマシ入門サイト good morning (http://elebox.moo21.com)