「さらば青春」。この曲は、数あるエレカシの楽曲の中でも最も好きな曲のひとつです。しかし!ソングブックを見てみると・・・む、難しい!初心者の僕(&まさ嫁)はちゃんと音が出ない!しかもマイギターはアコギだから、指が痛い!!宮本が自分の手の大きさを生かしてハイコードを多用してる事に原因があるのですが、それにしても、この曲が弾きたい人はたくさんいるハズ。
なかなか音が鳴らなくて悪戦苦闘しているまさ嫁を見つめながら考えました。「どーせ、家で趣味で弾いてるだけなんやし、宮本の通りにしなくってもいいやんなぁ」。そこで、ソングブックの「半音下げチューニング」にヒントを得て、この曲もそうしてみると・・・んん?コードもやさしいものが増えて、ちょっとは弾けるゾ!まだ難しい部分もあるけど、それでもイントロが簡単に弾けるのは嬉しい!
というわけで、これは主婦にもやさしい「さらば青春」の半音下げチューニング用のコードです。主に作者の怠慢により、歌詞抜きでコードのみ書いてます。これだけでは何のこっちゃわかりません。お手持ちのソングブックに書き込んでいって下さい(スミマセン)。少しでもソングブックに書いてあるよりは簡単だと思ってもらえると嬉しいのですが・・・。それでは、頑張ってエレカシを体感してみましょう!(お手持ちのコード表とかも参照にして下さいね)
| D - Dsus4 - |
D |
Dsus4 |
|
|
---|---|---|---|
|― 中 ― ― |
|― 中 小 ― |
| |
Dsus4は最初のDのコードを押さえたまま小指を加えるだけ!これでもうイントロができた! |
| D - F#7 - | Bm - A - | G - Bb A | D - Asus4 A |
| D - F#7 - | Bm - A - | G - Bb A | D - Dsus4 - |
D |
F#7 |
Bm |
A |
---|---|---|---|
|― 中 ― ― |
|― 人 ― ― |
|― 人 ― ― |
|― ― ― ― |
F#7からBmに行く時は、人差し指は離さずにそのままの位置をキープ。なかなか全部の音がうまく鳴ってくれないかもしれないけど、最初のうちは雰囲気だけでOK!今の段階では、とりあえず「エレカシを自分で感じる」ことを最優先! |
G |
Bb |
A |
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---|---|---|---|
|― ― 小 ― |
|人 ― ― ― |
|― ― ― ― |
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Bb → Aの進行はチェンジのタイミングも早いし、ちょっと難しいですね。Gのコードは、小指、中指、薬指で押さえるやり方もあります。好きな方で。 |
D |
Asus4 |
A |
|
---|---|---|---|
|― 中 ― ― |
|― ― ― ― |
|― ― ― ― |
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Asus4も、Aのコードに小指を加えるだけ!これで1段目が終わりです。2段目は最後のD → Asus4 → A の部分が、イントロでやった D → Dsus4に変わるだけです。 この<Aパート>を2回くり返したら、いよいよサビの<Bパート>へ。 |
・・・実はここまできたら、もうこの曲はほとんど完成!なのです。なぜならこの曲はサビの部分も含めて、この<Aパート>の最初の1段目を、若干の変化を加えつつ延々とくり返してるだけ だからです!このパートの2段目も次の<Bパート>も、今まで出てきたコードの組み合わせでできちゃいます。なので、図解は省略。
| D - F#7 - | Bm - - - | G - A - | D - Asus4 A |
| D - F#7 - | Bm - - - | G - A - | D - Dsus4 - |
どうですか?<Aパート>とそっくりですよね。違うところといえば、 ・さっきはBm → A だったけど、ここではずっとBmのまま。 この2つだけです。つまり<Aパート>よりもコードが減って、より簡単になってるんです! で、ここまで弾いたら、「ふゆのー においー」の2番を歌うために<Aパート>に戻ります。その時は<Aパート>はくり返しなし。すぐに<Bパート>へ。再びここまで来たら、最後に D → Dsus4 をくっつけて、いよいよ<Cパート>へ。 |
| Bm - - - | E - Esus4 E | A - - - | D - C#7 - |
| Bm - - - | E - Esus4 E | A - - - | Asus4 - A - |
Bm |
E |
Esus4 |
E |
---|---|---|---|
|― 人 ― ― |
|― ― ― ― |
|― ― ― ― |
|― ― ― ― |
さて。この曲唯一の変化がこのパートです。ここを練習すればもう全曲弾けます! とりあえず、ここまでは簡単そうですよね?E → Esus4 → E という進行も、Eを押さえたまま小指を押したり離したりするだけ。 ところでE → Esus4 → E って、何か聞き覚えがありませんか?ホラ。このイントロが聞こえてくると狂喜乱舞するアノ曲・・・珍奇男のイントロです。このコードがわかっただけで、珍奇男のイントロから、ちょっとだけ歌うところまでできちゃいます! |
A |
D |
C#7 |
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---|---|---|---|
|― ― ― ― |
|― 中 ― ― |
― 4 ― ― |
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C#7が、ここの最大の難所でしょうか。ここまで来たんだから頑張りましょう!苦肉の策の図なんで見にくいですが、この場合4フレット目に人差し指を置くという意味です。もしC#7が押さえにくかったら、C#でもOKです。難しさはたいして変わらないかもしれませんが・・・ ここで初心者弾きの大原則を。 7(セブンス)のコードは、しばしばいらない つまりこの場合C#7と書いてあっても、7(セブンス)を取ってC#にしても全然大丈夫、という事です(例えば「悲しみの果て」の2番目のコード、C7はただの「C」でも全く問題ない)。この原則は僕みたいな横着者には便利!ただしフレーズの変わり目とか、7(セブンス)の音が欠かせないところもあります。あと宮本の場合、曲の最後を7(セブンス)のコードにする手をよく使います。これもエレカシ風味には欠かせない! このパートも、2段目は1段目とほとんど変わりません。最後の部分がAsus4 → A になるので、C#7はもう2度と出てこない!(バンザイ) 2段目の最後で「ただそれだけー ああーあ あーあ」と叫びながら<Bパート>へ戻ります。で<Bパート>を2回くり返して、最後に D → Dsus4 → D と弾いたら完成。オーイェー。最後のDのコードを、お辞儀をしながらジャラーンと鳴らすと、「星の砂」の石君みたい。 |
どうでしょうか。なにぶん解説してる本人がギター初心者なんで、わかりにくいかもしれません。もし全然チンプンカンプンで訳わからなかったら、ゴメンナサイ。お礼の金品は大歓迎ですが、苦情のメールとかは受け付けてませんので、あしからず。
さっきも書きましたがこの曲のすごいところは、最初の4小節のコード進行を延々とくり返してるだけで1曲できあがってしまってるところなのです。出だしの「遠いー 遠いー」の部分も、サビの「あーあ 俺はー 何度も何度もさけんだけど」の部分も、最後の「僕らそうーさー こうしてー」のとこも、基本的に同じコード進行なんですよ!すごい!!実はその分、僕らファンにとってはシンプルで近づきやすい曲でもあるのです。この曲を弾いて、少しでも宮本をじかに感じられたら、素晴らしいと思いませんか?