(05/8/18回答)
――今日は一問一答形式で、エレカシファンになったきっかけを根掘り葉掘り探っていこうという企画です。どうぞよろしくおねがいします。では、最初の質問はお約束ということで、お名前を教えて下さい。もちろんハンドルネームで結構です。
「こんにちは、はじめまして。早紀です。エレファントカシマシで生きてます。沢山しゃべらしてください。よろしくお願いします」
――最近は、やれセクハラだ個人情報保護だとうるさいので、住所、年齢、職業、性別等はあえてお伺いしません。と一応、網を張ってみます(笑)
「概ね東京育ちで今も東京に住んでます。自分を女と思ってはいない女です。大学名明かすと必ず『げっ』という顔をされてしまう大学に通う大学3年生です。でも、エレカシファンの方なら嫌な見方しない、むしろ歓迎してくださるのでは、と思うので、明かしてみたい気もします。いつのまにか、20歳です」
――さっそくエレカシとの関わりを探っていこうと思うんですが、そもそもエレファントカシマシっていうバンドを初めて知ったのは、いつ、どういう形でだったんですか?
「わたくしが11歳の頃、中学受験の年に、NHK-FM の『ミュージックスクエア』というラジオ番組で曲をかけていたのです。ちなみに、「悲しみの果て」です」
――当時の印象って覚えてます?
「男っぽくて、硬くて、かっこいい曲だと思いました。メロディも素晴らしいし。でも当時の私の年齢が年齢なのでもしかしたら後ヅケの部分もあるかもしれないです。ないってことにしときますけど!」
――なるほど。で、その時は何かしました?
「当時、先ほどお話したラジオ番組でかかってて、いいなって思った曲をリストアップしていたので、そのリストに書き込みました。『悲しみの果て / エレファントカシマシ』と」
――それでは、初めてリアルタイムで買ったアルバムって何ですか?
「『明日に向かって走れ』だったと思います」
――そのアルバムが出た頃がエレカシファンとしての始まりと思っていいんですかね?
「まったくもってその通りでございます」
――そのアルバムが、アルバムとして初めて聴いたエレカシだったんですか?それともそれより前に何か昔のアルバムを聴きました?
「はい、初めてだったはずです」
――その初めて体験したエレカシのアルバムはどうでした?通して聴いた時の感想、覚えてます?
「「戦う男」に戸惑いました。うるさいと思いましたね最初。「今宵の月のように」の印象が強かったので。「明日に向かって走れ」はなんて変な曲なんだ、と思いました。メロディとか・・・『ガンダーラ・コンビネーション』と『ダンディー・ブラザーズ』が謎でした。バンドのメンバーのことほとんど知らなかったんで。全体の印象としては、う〜ん、覚えてません。ごめんなさい・・・」
――シングルの場合は買わない人もいると思うんで、エレカシファン歴の参考にはならないかもしれませんが、せっかくなのでお聞きします。初めてリアルタイムで買ったシングルって何ですか?
「記憶が怪しいですが、今思い返して見ますと、「風に吹かれて」ではないでしょうか。と思います。あ、でも・・・もしかしたら「今宵の月のように」だったかもしれません」
――それでは、いよいよ核心に迫る質問なんですが、エレカシファンとして今に至るスタート地点ってどこだったんですか?エレカシのことが最初に気になりだしたきっかけを教えて下さい。
「えっとですねぇ、私はずっとエレカシが好きですけれども、昔より、今の方が遥かに思い入れも強いし、好きです。となると、スタート地点といってもですね、他のバンドも結構聞いていたりした時期と、今、他のものをまったく聞かなくなってからでは違うのかもしれなくて、なんとも答えがたいですね。でも、エレカシを気にしはじめたのは、最初に聞いたときですよ。「悲しみの果て」ですね。その後ちょっと忘れてましたが、ドラマ主題歌「今宵の〜」が出たらそろそろファンになる兆しでした。ドラマは見ませんでしたが、主題歌の部分だけ見たり、っていうか聴いたり?してました。そっからドッカーン!とファン街道突っ走りました。やっぱりここがスタート
地点ですかね!」
――さっきの質問とセットなんですが、そのスタート地点を経て、自分の中でエレカシファンになった決定的な出来事というか「この瞬間にこのバンドにハマったんです!」みたいな分岐点ってありました?
「いつのまにやら、ずぶずぶと、逃れられなくなっておりました。でもライブは決定的でしたね。中高生の頃、色んなバンドのライブに行きましたが、エレカシ以外は感じなかったですね。そのバンドの音楽は好きなはずなのに、ライブ、楽しいは楽しいんですけど、楽しいだけでしたね。民生も、トライセラも、バインも、イエローモンキーもミッシェルも。合わなかったんでしょうかね。人間的にというか、すべてがしっくりくるのが宮本さんたちだったわけです」
――今までエレファントカシマシを聴いてきた中で、一番衝撃的だった曲って何ですか?
「最近だと、「歴史」です。鴎外を歌にしてしまったのが衝撃でした。遂にやったか!という感じです。というか、衝撃的なの多すぎです!甲乙つけがたいです。沢山衝撃を受けたからこそ、こんなにどっぷり浸かっているのでしょうね。他には・・・「無事なる男」これは、聴くとどうしてもサザエさんを思い浮かべてしまいます。メロディでしょうね・・・。「はじまりは今」これ発売前に初めてラジオで聞いたとき、あ、宮本さん、結婚しそう・・・と感じ、しかもなぜか感動しちゃって涙が出てきました。あ、こういうのは衝撃じゃないですって?ん〜。「心の生贄」歌い方が気持ち悪いです(笑)。ごめんなさい。「ガストロンジャー」こんなこともできるのか!と相当な衝撃でしたね。他にもたくさん☆一つに絞れなくてごめんなさい」
――初めて行ったエレカシライブはいつでした?生で体験したエレファントカシマシはどうでしたか?
「『恒例!夏の野音 '98』 です。何だか知りませんが今までの中でももっとも宮本さんに近い席でした・・・スピーカーから振動が伝わってきて、初めての感覚でした!ライブ内容についてはあまり覚えていません。」
――エレカシ熱が下がった時期ってありますか?エレカシ熱が再び上昇したきっかけがなどあればそれも教えて下さい。
「下がった時期、というか、他の音楽も聴いていた時期がありますね。上昇したきっかけは、大学に入って見つけたパートナーが、エレカシファンだったわけでもないのに、エレカシを凄く好きになってくれて、本当にいいと思ってくれていることです。そっから私は本当にエレカシ一筋になりました。エレカシ好きな自分に自信がもてるようになったというか」
――なかなか難しい質問かもしれませんが、お約束なので。好きなアルバムをエピック時代からと、それ以降から1枚ずつ選んでもらえますか?
「難しいですね・・・エピック時代は『5』。ほんとかな・・・で、それ以降は、『扉』ですねやっぱり。アルバムとしてみるとってことですね。個々の曲はおいといて。」
――もっと難しい質問かもしれませんが、好きな曲をいくつか教えて下さい。これはどうぞ気が済むまで挙げて下さい(笑)
「「友達がいるのさ」。このタイトルは結構言うのが恥ずかしいタイトルだと思いませんか。でも、この曲はやばいです。多分1日中この曲リピートでも飽きません。連続何時間続けられるか実験してみたいです。「偶成」「曙光」「さらば青春」「いつものとおり」・・・って、気が済むまで挙げてたら凄い数になっちゃいますよ〜!」
――ところで、エレファントカシマシを好きになる以前にハマったバンドや歌手っていました?
「マイリトルラバー。です。恥ずかしいな・・・小学生だったから許してください・・・」
――なにぶん不慣れなもので、質問の仕方がまずくて掘り下げが浅かったり、つじつまがあわなかったりした部分もあったと思うんですが、何か補足することはありますか?
「補足、ですねぇ。えっと、『今までで一番凄かったライブは?』という質問がほしかったので自分で作って自分で答えますね。2000年の、『超激烈 ROCK TOUR』の4月30日、大宮HEARTSでのライブです。あんなちっちゃいライブハウスでエレカシ観たの初めてだったんですよ〜!東京公演はどこだったのか忘れましたが、わざわざ大宮で取ってよかったなって思いました!「コールアンドレスポンス」のときの宮本さん、顔がやばかったですね。白目ひんむいてましたよ。すっごい近くで見たんで余計目に焼きつきました。」
――最後にひとこと。エレカシの歌詞でお気に入りのフレーズをひとつ。
「『オレの部屋には理解を超えた本と むなしい気分がつきまとってる』」(「覚醒(オマエに言った)」)
――これからもお互いディープなファンを目指してがんばっていきましょう(笑)。今日はありがとうございました。
「エレファントカシマシファンを名乗る人にディープでないファンはいなそうですね(笑)エレカシファンの方は皆素敵に決まってます。でも今までの人生で偶然エレカシファンと知り合ったことは一回もありません。否が応でも独りよがりになってしまいます・・・エレカシファンってのは、そういう方の集まりなのかもしれませんね!って、ファンの皆さんまで独りよがり呼ばわりしてしまって申し訳ありません・・・ インタビュー非常に楽しかったです!たっくさんしゃべらせていただいて、ありがとうございました!」
早紀さんとエレカシとの出会いは小学生の時だったんですね。小学生にしてエレカシを捕まえた感性は確かなものだったと言えるのではないでしょうか。すべてがしっくりくるのがエレカシだったという言葉は嬉しいですね。早紀さん、ありがとうございました!